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ヒンドゥーの神々と王達

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スーリヤ

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アプサラ

 

ナーガ族

アイラーヴァタ

 

 

 

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ラーマ

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ラーヴァナ

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シヴァ

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ミトラ

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カーマ

バガ

アンシャ

ダクシャ

バリ

 

 

シヴァ

シヴァは、ヒンドゥー教の三最高神の一柱。創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌに対して破壊を司るヒンドゥー教の三神一体論では、三つの重要な神の一人として扱われ、世界の寿命が尽きた時、世界を破壊して次の世界創造に備える役目をしている。
シヴァの姿が人間的に描かれる時には、皮膚の色は青黒い色で、髪の毛は長く頭の上に巻いてあり、裸に短い虎の皮だけをまとい、片手に先が三つに分かれた槍(トリシュール)を持っている。両目の間には第三の目が開いており、彼が怒る激しい炎が出て全てを焼き尽くすとされる。額には白く横に三本の線が描かれる。頭頂部からは水が吹き出しており、これはヒマラヤ山脈におけるガンジス川を示す。また、首を持ち上げたとともに描かれる。ヒマラヤのカイラーサ山がシヴァの住いで、瞑想に励んでいると言われる。
ヴェーダ神話に登場する暴風雨神ルドラを前身とする。暴風雨は、破壊的な風水害ももたらすが、同時に土地に水をもたらして植物を育てるという二面性がある。このような災いと恩恵を共にもたらす性格は、後のシヴァにも受け継がれている。
シヴァの妻はパールヴァティーで、その間の子供がガネーシャ軍神スカンダである。また、シヴァ神の乗物はナンディと呼ばれる牛で、ナンディも神として崇拝されている。通常、シヴァの寺院の前にはナンディが祭られている。
シヴァはナタラージャ(踊りの王)とも呼ばれ、丸い炎の中で片足をあげて、創造、維持、破壊、幻惑、開放の5つの要素をこめてコズミックダンスを踊っている姿の彫像で描かれる。また、ハラとも呼ばれ、ハリと呼ばれるヴィシュヌに対応する。その他、バイラヴァ(恐怖すべき者)、ガンガーダラ (ガンジスを支える神)、シャルベーシャ(有翼の獅子)、パシュパティ(家畜の主)、マハーデーヴァ(偉大なる神)イーシュヴァラ(自在天)、シャンカラ(恩恵を与える者)と呼ばれる。

シヴァに関する祭りとして、シヴァラットリ(2月頃)があり、

ヒンドゥー教徒は終日断食をして祝う

 

ヴィシュヌ

ヴィシュヌは、三神一体論では、三つの最高神のひとつで世界を維持する役目があるとされる。
一般には、4本の腕を持ち、右にはチャクラ(輪状の投擲武器)と棍棒を、左にはパンチャジャナ(法螺貝)と蓮華を持つ男性の姿で表される。 妻はラクシュミで、ヴィシュヌの化身に対応して妻として寄り添っている。メール山の中心にあるヴァイクンタに住んで いる。乗り物はガルダと呼ばれる鳥の王で、鷲のような姿をして描かれたり、鷲と人を合わせた様な姿で描かれる。
またヴィシュヌ派の創世神話によると、宇宙が出来る前にヴィシュヌは竜王アナンタの上に横になっており、ヴィシュヌのへそから、蓮の花が伸びて行きそこに創造神ブラフマーが生まれ、 ブラフマーの額から破壊神シヴァが生まれたとされる。
本来は太陽神で、『リグ・ヴェーダ』では単に太陽を神格化したものに過ぎず、特に重要な位置は持ってはいない。神話も、少数の讃歌を除けば、主要神インドラが悪と闘う際の盟友のひとりとして言及されている程度である。後のヒンドゥー教の時代になって、英雄をその権化アヴァターラとして取り込んで行くことで民衆の支持を集め、ついにはブラフマーシヴァと共に三神一体の最高神の位置を獲得した。
アヴァターラ(権化):
ヴィシュヌは、アヴァターラと呼ばれる10の姿に変身して地上に現れるとされる。これは、偉大な仕事をした人物を「ヴィシュヌの生まれ変わり」として信仰 に取り込む為の手段であったと考えられる。よく「化身」と訳されるが、「権化」「権現」「化現」を使った方が正しい。
ヴィシュヌの生まれ変わりであるアヴァターラは以下の通り。
1) マツヤ (
人間の祖マヌが、川で顔を洗っていた。そのとき手の中に小さな魚が入る。捨てないでくれという魚の願いを聞いて、マヌは大事に育てる。魚はどんどん大きく なり、ついに巨大な魚となる。海に放すと魚は、大洪水が近いことをマヌに教え、備えるよう忠告する。大洪水が起こる。魚の頭にはえた角につないだ船に、マ ヌとその家族、七人の仙人(北斗七星)は乗って助かる。

2) クールマ (
神々が不死の霊水アムリタを海から取り出そうとした時、亀の姿になって現われて作業を助けた。

3) ヴァラーハ (
大地が魔人によって水底に沈められたとき、野猪として牙の上に大地を支え人類を救った。

4) ナラシンハ (半人半獅子
 ヒラニヤカシプという魔神が「昼にも夜にも、動物、人間、神々によって殺されることがない」という願いをブラフマーに許され、不死身となった。ヒラニヤカシプは、人や神を殺す非道を行い、ついには自分の息子プラフラーダも殺そうとする。プラフラーダは、ヴィシュヌに助けを求める。ヴィシュヌは、昼でも夜でもない夕方に、人でも動物でもない半人半獅子になり、ヒラニヤカシプを退治する。

5) ヴァーマナ (矮人
悪神バリによって世界が支配されたときに少年僧に姿を変えて現れ、三歩で歩けるだけの土地を要求した。バリがそれを許すと、突然巨大な姿となって一歩目、二歩目で全宇宙を、三歩目でバリの頭を踏みつけ、バリを冥界におしこめてしまった。

6) パラシュラーマ  (斧を持ったラーマ)
クシャトリヤがかつて世界を制圧したとき、神々やバラモンを守るため、レーヌカ-とジャマダグニの間にラーマとして生まれた。パラシュラーマはバラモンとクシャトリヤの絶えることのない闘争をあらわしている。 パラシュ・ラーマはシヴァ信者で、武器である斧はシヴァ神からもらった物である。本来は、シヴァ系の神話の登場人物であった がいつのまにかヴィシュヌ信仰に取り入れられた。

7) ラーマ

叙事詩 ラーマーヤナの英雄。魔王ラーヴァナから人類を救った。 妻シータとともにヒンドゥー教徒に理想とされる人間像。

8) クリシュナ
叙事詩 マハーバーラタの英雄。 「黒い神」の意味。ヴィシュヌ神の化身のうちで最も重要で、また民衆に最も人気のある神。

9) ブッダ

偉大なるヴェーダ聖典を悪人から遠ざける為に、敢えて偽の宗教である仏教を広めた。

10) カルキ (救世主
カリ・ユガ(世界が崩れ行く時代)の最後、世界の秩序が完全に失われた時代に現れて悪 から世界を救い、新しい時代(ユガ)をはじめるという。

 

アナンタに座るヴィシュヌ。手前はガルーダ

右はラクシュミと聖者ナーラダ。

 

ブラフマー

ブラフマーは、三神一体論では、三最高神の一人で、世界の創造と次の破壊の後の再創造を担当している。ヒンドゥー教の教典にのっとって苦行を行ったものにはブラフマーが恩恵を与える。
4つのヴェーダを象徴する4つの顔と4本の腕を持ち、水鳥ハンサに乗った老人の姿で表される。手にはそれぞれ「数珠」、「聖典ヴェーダ」、「小壷」、「笏(しゃく) 」を持つ。 配偶神は知恵と学問の女神サラスティである。
インド北部のアブー山に暮らしていたとされ、ここにはブラフマーを祭る大きな寺院がある。
ヴェーダの時代(仏教以前。紀元前5世紀以前)、すなわちバラモン教の時代は大きな力を持っていた。紀元前15から紀元前10世紀に、バラモンの神格として現われ、バラモン教では神々の上に立つ最高神とされ、「自らを創造したもの(スヴァヤンブー)」「生類の王(プラジャーパティ)」と呼ばれた。
ヒンドゥー教の時代(5世紀から10世紀以降)になり、シヴァヴィシュヌが力を持って来るにつれて、ブラフマーはこれら二神いずれかの下請けで世界を作ったに過ぎないとされた。
叙事詩やプラーナの中では、ブラフマーの物語も数多く記されている。しかし、他の神の様に、自分を中心とした独自の神話もなく、観念的なために一般大衆の人気が得られなった。現在ブラフマーを祭っている寺院は少い。もともとブラフマーにまつわる話が、いくつかヴィシュヌの話として語られる物もある。これはブラフマー信仰がヴィシュヌ信仰に取り込まれて行った結果だと思われる。
ヴィシュヌ派によると、ブラフマーは、ヴィシュヌのへそから生えた蓮の花の中から生まれたとされ、ブラフマーの額からシヴァが生まれたとされる。

 

ブラフマー   中央:ヴィシュヌ   右:シヴァ

 

 インドラ

インドラはバラモン教、古ヒンドゥー教の神の名称である。雷を操る雷霆神である。漢訳では帝釈天とされる。とくに『リグ・ヴェーダ』においては中心的な神であり、また、『ラーマーヤナ』には天空の神として出てくる.

ルーツは古く、紀元前14世紀のヒッタイト条文の中にも名前があることから、小アジアやメソポタミアなどでも信仰されていた神だった。茶褐色の巨躯で、髪や髭は赤く、豪放磊落な性格。神酒ソーマを好み、強大な力を発揮する武器・ヴァジュラ(金剛杵)を持つ。

配下は暴風神ルドラ神群。戦う相手は、人々を苦しめる凶暴にして尊大な魔神・ヴリトラ別名ヴリトラハンはヴリトラ殺しに由来する。またトヴァシュトリ神の生み出した3つの頭を持つ怪物や、ヴァラ(洞窟)、ナムチといった悪魔と戦う。乗り物はアイラーヴァタという四本の牙を持つ白象。
最初の神々への讃歌集『リグ・ヴェーダ』においては最も多くの讃歌が捧げられ、全体の約4分の1を占めるほどの人気のある神であったが、時代を経るに従 い、人気を失った。しかし、その後の神話世界でも、神々の王である彼の権威は保持されており、神都アマーラヴァティーのナンダナの園に天女たちに囲まれて いる。

 

 
 

スーリヤ

スーリヤは「リグ・ヴェーダ」以降の太陽神。様々なスーリヤ神話があ。インドでは古代から現代まで太陽崇拝が盛んに行われたため、無数のスーリヤ像が作られ、いたるところに太陽寺院が建てらた。オリッサ州コナ-ラクの太陽寺院は有名。

 

 

 

 

 

 

 

シャス

ウシャは暁紅の女神。毎朝、太陽に先だって空に現れ、暗黒を追い払うとされる。 太陽に先立って現れ、人間や動物を目覚めさせ、祭祀を始めさせる女神。

若く美しい娘で、着飾った踊り子であり、赤い馬あるいは牛の牽く車に乗ってい。夜の女神であるラートリーの姉妹であり、太陽神スーリヤの恋人。

 

ヤマ

ヤマ本来はインド・イラン共通時代にまで遡る古い神格である。

リグ・ヴェーダでは最初の人間であり、最初に死の道を発見した者でもあって、本来は蒼穹にあって肉体を離れた魂を統括する者であったが、後代、死者を裁く者に変化し、人間の過ちを罰するようになった。索縄と棍棒で武装し、野牛に跨った姿で描かれ。また、彼が住む死の王宮への道は神犬サラマーから生まれた四眼を持つ二頭の犬に護られてい。この犬たちは、人界を歩き回って死ぬべき者をヤマの世界に導く役割も果た

ヤマの都はヤマプリーあるいはサンヤミニーと呼ばれ、鉄の城壁で囲まれ、四方に門があ。その内側には百の街があり、旗や花で飾られ、そこでは祖霊たちが永遠に幸福な生活を送っている。古くは生前によい行いをした人はこのヤマの国に行くとされた。 しかし後には死者を裁いて地獄に落とす恐るべき神と考えられる様になり、ついには単なる死神としても描かれる様になった。

ヤマは、他にムリティユ(死)、カーラ(時)、アンタカ(最後の者)、シャマナ(消滅させる者)、ピトリパティ(祖霊の主)、プレータ・ラージャ(死者の 王)、ダルマラージャ(正義の王)、ビーマシャーサナ(怖ろしい法)、パーシン(縄を持つ者)などの別名を持ってい

 

 

アグニ

火神。妻はスヴァーハーで、一説によるとスカンダも彼の息子であるという。アーリア人の拝火信仰を起源とする古い神だと考えられ、イラン神話のアータルとも起源を同じくする。火のあらゆる属性の神格化であるが、特に儀式に於ける祭火として重視される。 供物は祭火たるアグニに投じられて煙となり天に届けられ、神々はアグニによって祭場へ召喚される。 ヴェーダ神話では炎の髪、黄金の顎と歯に七枚の舌と双面を持つ赤い体の男として表されるリグ・ヴェーダに於いてはインドラに次いで多くの讃歌が捧げられるなど極めて重視される。

『マハーバーラタ』では、あまりにも供物を呑み込みすぎて精力を使い果たした彼が登場するが、その時は神々の敵が棲むカーンダヴァの森を呑み込む事で力を回復したと言われる。後のヒンドゥ教の神像では、肥え太り、赤い体をして、雄羊に乗った男として表された。

また彼は天上にあっては太陽、中空にあっては稲妻、地にあっては祭火など、世界に遍在する。 家の火・森の火、また心中の怒りの炎・思想の火・霊感の火としても存在すると考えられた。また人間や動物の体内にあっては食物の消化作用として存在し、栄養を全身に行き渡らせて健康をもたらし、ひいては子孫繁栄や財産(家畜)の増大などももたらすとされた。

後にはローカパーラ世界の守護神の一人として、東南の方角を守護するとされた。

 

 

 ヴァーユ

ヴァーユは、インド神話における風の神。『リグ・ヴェーダ』ではインドラ神と密接に結びつき、三界(天・空・地)のうち、空界をインドラとともに占める。『リグ・ヴェーダ』にはヴァーユの他にもヴァータという風神が登場しているが、ヴァーユのほうがより擬人化が進み、讃歌の数も多い。時代とともに宗教的地位は低下したが、『マハーバーラタ』の英雄ビーマや、『ラーマーヤナ』の猿将ハヌマーンはヴァーユの息子とされ、いずれも風神の化身と呼ぶにふさわしい活躍を見せる。

多数のの引く車に乗り、敵を追い払い、名声、子孫、家畜、財産を人に与え神々の使者ともされる。白い旗を手に持ち、鹿に乗った姿で表され

 

 

アプサラ

「水のなかで動くもの」「雲の海のあいだを行くもの」であり、本来は水の精。インドラの天界に住む天女でもある。プラジャーパティの分解された体から生まれたとも、乳海撹拌の時に生まれたとも、あるいは鳥たちの母であるバーシーから生まれたとも云う。

どんな姿にも変身できるのだが、最も好むのは水鳥の姿。英雄達や、苦行中の聖者を誘惑する。また、輝く車に乗せて戦死者をインドラの天国に運ぶ。後にはガンダルヴァともども、森の樹木、特に聖木であるバンヤン、アシュヴァッタ(菩提樹)、ウドゥムバラ(憂曇華)に棲むとわれるようになった。

 

 
 

ガンダルヴァ

天界の楽師。黄金の翼を持つ鳥。ヴァルナの使者。空中や水の中に棲む精霊。太陽、虹、月、ソーマ、雲などを神格化したものだと云われ、それらに深い関わりを持。ヴェーダ神話ではソーマの番人を務め、アプサラを妻とし、後代インドラの宮廷に楽師として仕えるようにな

天空を自在に飛ぶ事ができ頭には八角の角があり、体は赤く逞しい。女好きで肉欲の強い浮気者でもあ。このため、古代インドでは親の許可を得ず秘密にした結婚をガンダルヴァ婚と称する。処女の守護神でもある。更に、アプサラともども狂気を引き起こすものでもありそれを治療するため、供犠がなされ

ナーガの仇敵であり、一時はその領国や財宝を奪い尽くす勢いであった

 

 

アーディティヤ神群

アーディティヤは、古代インド神話における神々の集団の1つ。アーディティヤ神群と呼ばれる。女神アディティの息子たちとされ、ヴァルナミトラを首領とする。『リグ・ヴェーダ』では5~8柱の神々とされるが、通常名前を挙げられるのは、ヴァルナミトラアリヤマン(款待)、バガ(分配、幸運)、アンシャ(配当)、ダクシャ(意思)の6神である。後世、ヴィシュヌなどが加わって12神とされるようになった。

 

 

ヴァルナ

ヴァルナは、古代インド神話における天空神・司法神・水神。女神アディティの子。ヴェーダでは、雷神インドラ、火神アグニとともに、重要な位置に置かれた。 変幻自在であり、空の神、風の神、川や海の神であり、また、季節の神、法の神、死の神でもあった。天空から見下ろして厳しく人間を監視し、掟に背く者は容赦なく罰する一方、悔悟する者は許し、多くの医薬をもたらして人間を守る存在でもあった。

水と密接な関係を持ち、特にインドラが勢力を持った後代ではこの性格が強められて水と海の神として崇められるようにな。すなわち、海の真中に住み、世界中の河と大海を従え、月とともに満ち欠けする存在となった。また、プラーナ神話では司法神の性格を失い、世界の八守護神の一柱として西方の守護神となった

 

 
 

ミトラ

ミトラは古代インド神話では、契約によって結ばれた「盟友」をも意味し、友情・友愛の守護神とされるようになった。また、インドラ神など他の神格の役割も併せ持った。ヴァルナとは表裏一体を成す。ミトラが契約を祝福し、ヴァルナが契約の履行を監視し、背いた者には罰を与えるという。
後世のインド神話ではあまり活躍しない。アディティの産んだ十二人の太陽神アーディティヤ神群)の一人で、毎年(インドの真夏)、太陽戦車に乗って天空を駆けるという。

 

 

アリヤマン

アリヤマンは、古代インド神話の神。アーディティヤ神群の1つで、バガとともに主権神ミトラに従い、補佐する。款待を司り、アーリア人の社会、共同体の維持に努め、守護霊的な役割を担う。そのため『アタルヴァ・ヴェーダ』ではよい結婚相手の与え手として祈願されるという側面も持つ。

 

 

バガ

バガは、古代インド神話の神。分配、幸運の意。アーディティヤ神群の1つで、アリヤマンとともに主権神ミトラに従い、補佐する。バガはその名の通り公正な富の分配を司るが、盲目の神であるともいわれる。『マハーバーラタ』によるとダクシャ仙の祭祀の場で、怒りに狂うシヴァ神によって盲目にされたが、これにはまた別な伝承もある。

 

 
 

ダクシャ

 

ダクシャはブラフマーの息子であり、アーディティヤ神群の一人。また、プラジャーパティとも同一視される。

『マハーバーラタ』によれば、彼はブラフマーの左の親指から生まれ、その妻は、右の親指から生まれた。彼らの子供達は24人、50人、あるいは60人とも いわれる。彼は自分の娘達を、10人はダルマに、13人をカシュヤパに、27人をソーマに与えた。 その娘にサティーがいる。

 

 

クベーラ

クベーラはインド神話の富と財宝の神。地下に埋蔵されている財宝の守護神であり、またローカパーラの一人として北方の守護神とされる。ヴァイシュラヴァナともいう。ヴィスヴェーシュヴァラの子で、プラージャパティの一人である聖仙プラスティヤの孫。ヤクシャ族薬叉、夜叉の王とされ、ラークシャサ族の王であるラーヴァナとは異母兄弟にあたる。

シヴァ神と親しく、カイラス山にある都アラカーに居住して、ヤクシャをはじめガンダルヴァ、ラークシャサなど多数の半神族にかしずかれている。千年の修行がブラフマー神に気に入られ、神となることをえ、さらに天を飛行する戦車プシュパカ・ラタを授かった。もともとラークシャサの居城であったランカー島を都としたが、後にラーヴァナとの対立によってカイラス山に退 き、また戦車プシュパカ・ラタをも奪われる。

 

 

カーマ

愛欲の神。

別名:

マンマタ

アサマバーナ

奇数の矢を持つ者

カンダルパ

シュリンガーラヨーニ

愛の根源

アナンガ肢体のない者

ムヒラ(惑わす者)

マーラ破壊者

シャマーンタカ(平和を乱す者)

アビルーパ

美しい姿をした者

サンサーラグル

(輪廻の世界の師)

マナシジャ心に生じる者

クスマーユダ

(花で武装した者)

ディーパカ(興奮させる者)

ティタ(火)

カラーケーリ(愉快なもの)

スマラ(記憶)

マーラ(殺戮者)

プシュパダヌス

矢を弓で飾る者

何かをなそうとする意志の力であり、幸福を追求し、欲望を充足させるものラティ快楽、プリーティ喜びを妃とし、ヴァサンタを親友とする。 美男子であり、オウムに乗り、海獣マカラを旗標とし、サトウキビの弓と、5本の花の矢を持ち、従者としてアプサラスを引きつれてい

ギリシア神話のキューピッドに相当し、妃のラティや親友ヴァサンタを伴って相手に近づき、その矢で射られた者は恋情を引き起こされる。苦行者の邪魔をすることもあり、 修行中のシヴァを欲情させようとしたため、シヴァの第三の眼によって焼き殺されるが、妻であるラティの願いによって、肉体を持たぬ真の愛情をあらわす存在として生まれ変わる

カーマを供養する祭は、3月中旬~4月中旬に行われる。

 

 

クリシュナ

クリシュナは、インド神話に登場する英雄で、ヒンドゥー教におけるヴィシュヌ神の第8の化身。ヴィシュヌに匹敵するほどの人気があり、ガウディヤ・ヴィシュヌ派では最高神に位置づけられ、他の全ての化身の起源とみなされている。
クリシュナにまつわる物語は数多い。幼児期や青春期の恋愛物語の主人公、英雄の導き手としてなどその立場は多種多様だが、根幹部分の設定は変わらない。インドでのクリシュナ人気は、非ヒンドゥー教のさまざまな逸話を吸収したことが大きい。

クリシュナは実在の人物の神格化で、歴史上の人物としては紀元前7世紀くらいにインド北西部のマトゥラー地方にヴリシュニ族の一員として生まれたという。後に同族の間に、バガヴァット(至上者)と呼ぶ太陽神を中心にしたクシャトリヤ向けの通俗宗教を広め、生前から半ば神格化されてバガヴァットと同一視されるようになった。

神としても大変に人気があって、ヴィシュヌ信仰は実はクリシュナ信仰を通して広まったという

インドラに対していろいろな悪戯をしかけては怒らせていましたが、ついにはインドラもクリシュナの力を認め、ウペーンドラ(インドラの次に生まれた者)の名を与え、弟分として認めるようにな

クリシュナにはその他にも別名があまたあり、広く知られている呼称は以下のとおり。ゴーパラ(牛飼い)、ゴーヴィンダ(牛と喜びの保護者)、ハリ(奪う者)、ジャガンナータ(宇宙の支配者)、マーダヴァ(春を運ぶ者)、ダーモーダラ(腹に紐をかけた者)など。

 

ラーマ

ラーマは、インドの叙事詩・ラーマーヤナの主人公。神話上は、ヴィシュヌの権化であり、神格化されている。

コーサラ国の王子ラーマは、ダシャラタ王とカウサリヤー王妃との間に生まれ、異母兄弟にバラタ、ラクシュマナ、シャトルグナがいる。『ラーマーヤナ』によると、彼ら4兄弟はいずれもラークシャサ(羅刹)の王ラーヴァナを倒すために生まれたヴィシュヌ神の4分身であるという。

ラーマは大聖ヴィシュヴァーミトラの導きによって、ジャナカ王を尋ね、そこで王の娘シータと出会い、結婚する。しかしバラタ王子の母カイケーイ妃の策謀によって、14年の間王都アヨーディーヤを追放され、森林生活を送る。

ラーマ達は、森での充実した生活を続けていた。そのラーマの姿を、魔王ラーヴァナの妹のシュールパナカーが見初める彼女は、ラーマに結婚を申し込むものの、がいるラーマは、それを断る。そこでラーマは、ラクシャマナのところに行くように彼女に薦める。しかし彼女を見たラクシャマナは、彼女を嘲笑い相手にしない。それに怒ったシュールパナカーは、シータを襲おうとするが、逆にラクシャマナから鼻を落とされてしまう。

妹の受けた仕打ちにラーヴァナ怒り、ダンダカの森でシータ をさらってランカー島へ連れ去る。ラーマは、猿王スグリーヴァを助けた縁で、その家来ハヌマーンの援助を得る。ラーマは、猿軍団の助けによってランカー島に渡ってラーヴァナを倒し、無事シータ妃を助け出す。

平和が戻ったが監禁されていたシータの貞操に疑念を抱く民衆に配慮して,ラーマはシータを拒絶する.シータは自ら火に飛び込み,自らの潔白を証明する妻への猜疑心からシータを失ってしまった哀れなラーマヴィシュヌの姿に戻って天に帰る

インドより広まったこの猿の助けによる遠征物語は、中国では西遊記となり、日本では桃太郎のおとぎ話になったという。

 

ラーマとシータ妃

左上:シャトルグナ  右上:ラクシュマナ
左下:ハヌマーン  右下:バラタ

ガネーシャ

ガネーシャは又の名をガナパティという。太鼓腹の人間の身体に 片方の牙の折れた象の頭をもった神で、4本の腕をもつ。障害を取り去ったり、財産をもたらすといわれる。商業の神ともいう。マハラシュトラ州ムンバイ市を中心にデカン高原一帯で多く信仰されている。

ヒンドゥー教は、シヴァパールヴァティの間に生まれた子供である。しかし、これはシヴァ系の宗教が独立したガネーシャ系の宗教を取り込んだ際の解釈だと思われる。現在でもガネーシャはシヴァ系のヒンドゥー教の一部である。

パールヴァティに創られたが、父シヴァが息子と知らずに首を刎ねたため、シヴァは北に向かって歩いて最初に出会ったものの首を持ち帰ると約束、それが象だったため、息子に象の頭をくっつけて生き返らせた。これが、ガネーシャが象の頭を持っている所以とされる。

 

  ムルガン

ムルガンはヒンドゥー教の軍神。3つの頭と6対の手足を備え、孔雀に乗り槍を持つ若い青年の姿であらわされる。
スカンダ、カルティケーヤ(すばる星団と関係を持つ者)、クマーラ(少年)、マハーセーナ(偉大なる戦士)、セーナーパティ(戦士の王)、 グハ(神秘的な者)、シャクティダラ(槍を持つ者)、ターラカジット(ターラカの征服者)等と64の名を持つ。
父はシヴァ、母はパールヴァティもしくはガンガー(パールヴァティの妹)とする。代理父がアグニ、代理母がスヴァーハー。軍神インドラを破り新たな神軍の最高指揮者となる。戦争以外はあまり考えず女性すら近付けず自分の神殿に女性が入ることすら拒む。カウマーリまたはデーヴァセナという妻・パートナーがいる場合もある。

 

 

ハヌマーン

ハヌマーンは、インドの古典叙事詩『ラーマーヤナ』に登場する、神通力を有した神猿。ハヌマーンは、インド神話におけるヴァナラ(猿族)の一人。風神ヴァーユの化身であり、ヴァーユが猿王ケーシャーリーの妻アンジャナーとの間にもうけた子とされる。
叙事詩『ラーマーヤナ』では、ハヌマーンは猿王スグリーヴァが兄ヴァーリンによって王都キシュキンダーを追われた際、スグリーヴァに付き従い、後にヴィシュヌ神の化身であるラーマ王子に助けを請う。ラーマが約束通りにヴァーリンを倒してスグリーヴァの王位を回復した後、今度はラーマ王子の願いでその妃シータの捜索に参加する。そして羅刹王ラーヴァナの居城、海を越えたランカー島にシータを見出し、ラーマに知らせる。それ以外にも単身あるいは猿族を率いて幾度もラーマを助けたとされており、その中でも最も優れた戦士として有名である。
今でも民間信仰の対象として人気が高く、インドの人里に広く見られるサルの一種、ハヌマンラングールはこのハヌマーン神の眷属とされてヒンドゥー教寺院において手厚く保護されている。

マルトプトラ(風神の子)、ラジャタディユティ(輝ける者)、ランカーダーヒン(ランカーを燃やした者)などの別名を持

 

 

アナンタ

アナンタとは、インド神話に登場するナーガ(蛇)の王の一人。その名は「無限」を 意味しており、千の頭をもつといわれる。
この世が始まる以前、宇宙が混沌の海だった時に、ヴィシュヌがアナンタを船の替わりにして、その上に寝ていたという。また、この世が終わる時、全ての生物が滅び去った時も、再び世界が創造されるまでの間、ヴィシュヌはアナンタの上で眠り続けるとされる。

 

 
 

ナンディ

その名は「幸せなもの」を意味するシヴァの乗り物である乳白色の雄牛。カシュヤパ仙と雌牛スラビの子。シヴァ寺院の正面入口の外には必ずこの神像が置かれ。四足獣の守護者。現代でもナンディ信仰は盛んであり、ヒンドゥー教徒が牛を崇め、牛肉を食べないのはこのためである。

 

 
 

ハンサ

純潔かつ神聖な雪白の鵞鳥。太陽との関係が深く、豊饒の男性原理を象徴する。また、アートマンやプラーナ(生命原理)を象徴するものでもあブラフマーの乗物。

 

 
 

アイラーヴァタ

インドラの騎乗する四本の牙を持つ白象。象の王。世界を支える八象の一頭。乳海撹拌の時に生まれ、その名は「大海から生まれたもの」を意味する。別名にアブラマータンガ「雲の象」、アルカソーダラ「太陽の兄弟」、ナーガマッラ「象の力士」、サダーダーナ「発情しているもの」など。

象は雲を生み出す力があるものとされ、インドラはアイラーヴァタを駆って空を翔け、雨を降らせると伝えられる。なお、象という生き物そのものが、原初は翼を持ち、空を飛ぶことができたという。しかしながら、ある時聖仙が説法をしていた木の枝に象がとまり、その枝が折れてしまったため、怒った聖仙が全ての象から翼を奪ってしまった。

 

 
 

ガルーダ

ガルーダは、インド神話に登場する神鳥。カシュヤパとヴィナターの息子で、ヴィシュヌのヴァーハナ(神の乗り物)である。
ヴァイナテーヤ(ヴィナターの子の意)、ガルトマーン(鳥の王の意)、スパルナ(美しい翼を持つ者の意)、ラクタパクシャ(赤い翼を持つ者の意)、スレーンドラジット(インドラを滅ぼす者の意)、ラサーヤナ(水銀のように動く者の意)といった異名を持つ。
その一族はインド神話において人々に恐れられるナーガ(蛇)と敵対関係にあり、それらを退治する聖鳥として崇拝されている。単に鷲の姿で描かれたり、人間に翼が生えた姿で描かれたりもするが、基本的には人間の胴体と鷲の頭部・嘴・翼・爪を持つ、翼は赤く全身は黄金色に輝く巨大な鳥として描かれる。

 

 
 

ラクシュミ

蓮の花の上のラクシュミは、ヒンドゥー教の女神の一柱で、美と豊穣と幸運を司る。別名シュリーパドマーヴァティー 、ミーナクシー乳海攪拌のさいに誕生した。ヴィシュヌの妻とされており、数多くあるヴィシュヌの化身とともに、ラクシュミも対応する姿、別名を持っている。幸運を司るため、移り気な性格であるともいわれる。10月末から11月初めのディワリ祭( 別名ディーパヴァリ祭)はラクシュミ神を祝うお祭り。

 

 

 

 

 

 

 

 

サラスワティ

サラスワティは、芸術、学問などの知を司るヒンドゥー教の女神である。四本の腕を持ち、二本の腕には、数珠とベーダ、もう一組の腕にヴィーナと呼ばれる琵 琶に似た弦楽器を持ち、白鳥またはクジャクの上、あるいは蓮華の上に座る姿として描かれる。白鳥・クジャクはサラスワティの乗り物である。
サラスワティは水辺に描かれる。サンスクリット語でサラスワティとは水(湖)をもつものの意であり、水と豊穣の女神であるともされている。インドのもっと も古い聖典リグ・ベーダにおいて、はじめは聖なる川、サラスワティ川の化身であった。流れる川が転じて、流れるもの全て(言葉・弁舌や知識、音楽など)の 女神となった。言葉の神、ヴァーチと同一視され、サンスクリット語とそれを書き記すためのデーヴァナーガリー文字を創造したとされる。後には、韻律・讃歌 の女神、ガーヤトリーと同一視されることになった。
ヒンドゥー教の創造の神ブラフマーの配偶神である。そもそもはブラフマーが自らの体からサラスワティをつくり出したが、そのあまりの美しさのため妻に娶ろうとした。 逃れるサラスワティを常に見ようとしたブラフマーは自らの前後左右の四方に顔をつくりだした。さらに、その上に五つ目の顔(後にシヴァに切り落とされる)ができた時、その求婚から逃れられないと観念したサラスワティは、ブラフマーと結婚し、その間に人類の始祖マヌが誕生した。

 

  パールヴァティ

パールヴァティは、ヒンドゥー教の女神の一柱で、その名は「山の娘」を意味する。シヴァ神の神妃。ヒマラヤ山脈の山神ヒマヴァットの娘で、ガンジス川の女神であるガンガーとは姉妹。学問の神ガネーシャ軍神ムルガンの母。シヴァの最初の妻サティーの転生とされ、穏やかで心優しい、美しい女神といわれる。ウマ、ガウリー、チャンディー、アンビカーなど別名が多い。後にドゥルガーカーリーとも同一視され、パールヴァティーの変身した姿、あるいは一側面とされた。

 

 

 

 

ドゥルガー

ドゥルガーは、ヒンドゥー教の女神。外見は優美で美しいが、実際は恐るべき戦いの女神である。10本あるいは18本の腕にそれぞれ神授の武器を持つ。 獅子あるいは虎に乗り、神々の要請によって魔族と戦った。シヴァ神の神妃とされ、パールヴァティと同一視された。
神話によると、アスラの王マヒシャがアスラ族の軍勢を率いて天界を攻め、神々を追放してしまった。神々は怒り、口から光を放射して一点に集中させた。その光の中からドゥルガーは生まれたとされる。ドゥルガーは魔神討伐のため神々から武器を授かり、またヒマラヤの神ヒマヴァットからは 虎を乗り物として授かった。ドゥルガーは次々とアスラの軍勢を滅ぼし、最後に水牛の姿をしたマヒシャを討ち取った。ドゥルガーがシヴァ神の三叉戟でマヒシャにとどめをさす図マヒシャマルディニーはこの話に由来する。

またドゥルガーは、魔神ドゥルガーを大戦争の末に滅ぼしたとき、記念としてその魔神の名を自らの名前にした。さらに、シュムバ、ニシュムバととの戦いでは、怒りによって黒くなったドゥルガーの額から女神カーリーを生み出した。この女神はドゥルガー以上に純粋に戦闘・殺戮を楽しむ女神とされる。

10月ごろに行われるドゥルガー・プージャーはドゥルガーを祝う祭であり、とりわけベンガル地方では盛大に執り行われた。

カーリー

カーリーは「黒き者」とも呼ばれる血と酒と殺戮を好む戦いの女神。 シヴァの妻の一人であり、全身黒色で4本の腕を持ち、チャクラを開き、牙をむき出しにした口からは長い舌を垂らし、髑髏をつないだ首飾りをつけ、切り取った手足で腰を被った姿で表される。カーリー・マーとも呼ばれ、シヴァの神妃パールヴァティの化身とされる。
神話によると、女神ドゥルガーがシュムバ、ニシュムバという兄弟のアスラの軍と戦ったとき、怒りによって黒く染まった女神の額からカーリーが出現し、アスラを殺戮したとされる。

自分の流血から分身を作るアスラ、ラークビーシャとの戦いでは、流血のみならずその血液すべてを吸い尽くして倒した。勝利に酔ったカーリーが踊り始めると、そのあまりの激しさに大地が粉々に砕けそうだったので、シヴァ神がその足元に横たわり、その衝撃を弱めなければならなかった。下の絵のように、シヴァ神の腹の上で踊る姿で描かれるのはこれに由来している。

殺戮と破壊の象徴であり、ドラヴィダの土着の神の性質を習合してきたものと解される。インド全体で信仰されているポピュラーな神だが、特にベンガル地方での信仰が篤い。

 

 

アスラ

アスラとは、インド神話・バラモン教・ヒンドゥー教における神族または魔族の総称。
本来、リグ・ヴェーダに見られるように、古代インドにおいてアスラは悪役的な要素はなく、神族の王インドラに敵対することもある天空神・司法神ヴァルナの眷属を指していたが、その暗黒的・呪術的な側面が次第に強調されるようになり、時代が下った古代インドではアスラを悪として扱うようになる。

インド神話がバラモン教からヒンドゥー教へと発展し、シヴァヴィシュヌが新しく主神となると、アスラはヴァルナの眷属という設定が薄くなる。そのうち、族に敵対する種族であれば何でもアスラと呼ばれるようになった。

 

 
 

ヴリトラ

その名は「障碍」を意味する悪蛇。山の中に水を堰き止めて旱魃や悪天候を起こす、つまり水を妨げるもの

蛇神だが、黄色い眼と漆黒の体を持つ鬼神の姿もとり、神々の王インドラを斃すために、祭火の中から生み出された。また、バラモンに属する者でもあった。プラーナ神話ではインドラはこれを恐れ、一旦は自らの権力の半分を与えるという条件で講和する。そして、美女ラムバーを差し向けてヴリトラを誘惑させバラモンには禁じられているスラー酒を口に酔いつぶれてしまい、そこをインドラのヴァジュラで殺されてしまうこれによってインドラはバラモンを殺した罪に問われる事になったという

なお、『マハーバーラタ』ではこんな奸計ではなく、正々堂々と二者が激しい戦いを繰り広げ、天地を震撼させついにヴリトラが口を大きくあけた隙を狙ってインドラがヴァジュラを撃ち込み、斃したという事になってい

アスラシュレーシュタ(アスラのうちでも最上の者)、ダイティヤ(ディティの子)、ダイティヤパティ(ダイティヤの王)、ダーナヴァ(悪魔)、スラーリ(神々の敵)、ヴィシュヴァートマン(万物の中心)といった別名があります。

 

 

ラーヴァナ

ラーヴァナは、インド神話における魔王である。叙事詩『ラーマーヤナ』に登場するラークシャサ(羅刹)の王で、ランカー島(現スリランカ)を本拠地として ラークシャサ族を治める。10の頭、20の腕を持つ。ラークシャサ族のスマーリンの娘カイカシーとヴィスヴェーシュヴァラの息子。クンバカルナ、ヴィビー シャナ、シュールパナカーと兄弟。マヤ神の娘マンドーダリーを妃とし、メーガナーダ(別名インドラジッド)をもうけた。また、冨と財宝の神クベーラとは異母兄弟にあたる。

かつて傲慢さゆえにランカー島を追われたラークシャサ族の再興を期して、千年のあいだ苦行に励いだ。それは10ある頭を1つずつ切り落として火にくべるという荒行で、最後の1つを切ろうとしたとき、ブラフマー神に認められて絶大な特権を得た。そして、当時ランカーを治めていたクベーラ神と戦って、空を飛翔する戦車プシュパカ・ラタを奪取し、たがいの父であるヴィスヴェーシュヴァラの仲裁によって、クベーラ神はカイラス山に退き、ラーヴァナはランカーを得た。

その後ラーヴァナは征服戦争に乗り出す。アルジュナとの戦いでは大敗したが、キシュキンダーでは猿王ヴァーリンと同盟を結び、アヨーディヤーを荒廃させ、冥府に攻め入ってヤマ神の軍勢と戦う。また神々に対しても戦いを挑み、息子メーガナーダはインドラ神に勝利する。これらの戦いによってラーヴァナは、多くの王や聖仙、半神たちから人妻や娘を奪ってランカーに連れ去った。
こうした行為によって、神々はヴィシュヌ神に助けを仰ぎ、ヴィシュヌ神はアヨーディヤーの王子ラーマとして転生し、ラーヴァナを討つことを約束したという。後にラーマによって同族が殺されたことに怒り、ダンダカの森でラーマの妃シータを奪うが、これをきっかけに猿軍を率いるラーマとのあいだに大戦争が勃発する。

 

ラーマとラーヴァナ

 

バリ

アスラのバリ王は、特殊な祭儀を行って力をつけ、インドラ神を破って都アマラーヴァティーを奪ってしまった。神々から救済を求められたヴィシュヌ神は、バラモンの息子のヴァーマナ(矮人)として生まれ変わった。
バリ王はヴァーマナに何か喜捨しようと考え、「何か欲しい物はないか?」と尋ねた。ヴァーマナは「3歩で歩けるだけの土地。」と答えた。バリ王がそれを許すとヴァーマナは三界を覆うほどの巨人となり、2歩で全世界を歩いてしまった。
ヴィシュヌ神が「3歩目は何処に置いたらいいのか?」と尋ねると、バリ王は自分の傲慢さを反省し「自分の頭の上に置いて欲しい」と答えた。ヴィシュヌはバリ王が約束を守ったのと、アスラながら善政をしいていた事で3歩目にバリ王の頭を踏み、殺さずに地中に追放した。
南インドのマハーバリプラムと言う町は、その名の通り「偉大なるバリの町」と言う意味。また、ケーララ州のオーナムと言う祭は、バリが地上に戻って来た事を祝う祭である。

 

 
 

ナーガ

とも云われが、むしろ蛇。カドルーの子供たちで、人間の顔と蛇の尾、コブラの首を持って。母の名から、カードラヴェーヤと呼ばれる。いずれにせよ水の神としての力を持ち、一般的に親愛の情に溢れた種族だが、インド神話ではしばしば魔族として扱われる。

この種族の女性(ナーギニー)は賢くかつ美しく、南インドではしばしば王朝の祖先に嫁いでいるとい。河川、湖、海などの底にある楽園に棲み、輝かしい宝玉を鏤めた御殿を住居とし、歌と踊りに明け暮れる。その地下界はパーターラ、あるいはナーガローカ(蛇の世界)と呼ばれ。守護神として寺院の入口に彫刻される事も多い。

仇敵はガンダルヴァで、危うく滅ぼされてしまうところだったが、ヴィシュヌの化身であるプルクツァに保護を求め、王妹であるナルマダーをその妻として与えた。その後、ナーガは隆盛したとい

 
 

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